Monday, December 17, 2007 12:52 AM
「佐藤康光さん」
今日のテレビ番組「情熱大陸」は棋士の佐藤康光さんだった。
佐藤さんは現在、棋聖・棋王の2冠。
佐藤康光さんの激しい棋風が魅力的だ。
私の一番好きな棋士である。
手元に佐藤王将の頃の扇子がある。
「天馬行空」とある。
その当時、佐藤さんに”極め”の姿を見ていた私には驚きの書だった。
佐藤さんが以前対局中に手にしていた扇子に、
”極”と書かれていたのを目にして、
その扇子が欲しいと思っていたからだ。
私は「天馬行空」とある扇子を手に取り眺めながら、
空を翔る天馬のごとき心境にならなければ、
と思ったことを思い出した。
翌年の第52期王将防衛戦で羽生善治当時五冠との対局が、
千駄ヶ谷の日本将棋連盟であったとき、
佐藤康光×羽生善治の対局室に入った。
つかの間であったが、
真剣勝負の場に立ち入ることができた。
盤面が分かるほどの近さだった。
佐藤さんが確か「1一角」と打ち込んだ局面だった。
それから対局室に入ることはないのだが、
プロ棋士とはなんと過酷な仕事だろうと思う。
勝負の世界は勝ち負けが明快だ。
勝たなければ失うし、
負け方も重要であることを教えられる。
佐藤さんの将棋は私の楽しみの一つである。
A級順位戦、勝っていただきたい。